浅間高原⁸⁷⁹㍱            

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オオルリについて      ☄               

1968年のザ・タイガースのヒット曲に「青い鳥」という曲がありましたが、この鳥がまさにその青い鳥です。都会育ちには、こんなにも美しい「青い鳥」が、現実に存在するとは想像もできませんでした。背中から頭にかけて、輝くような深い青で、真っ黒い喉と真っ白のお腹とのコントラストが最高です。

 

日本でみられる「青い鳥」は、「オオルリ」「コルリ」「ルリビタキ」で、「青い鳥」御三家などと言われる*1ようですが、深い青の美しさではオオルリが群を抜いています。コルリとルリビタキの喉は黒くなく、青を引き立たせるコントラストの面で劣り、ルリビタキの脇腹の黄色い「ナイキ様」模様も全体を淡色系に見せています。

 

オオルリ同じく4月に渡ってくる「キビタキ」「コルリ」「クロツグミ」とともに代表的な歌い手で、高橋東士氏によると、「アルト調の明るい歌声のキビタキ」、「さえずりに神秘性のあるコルリ」、「朗々とさえずるクロツグミ」と比較して、円熟した歌声を持つと表現されています。*2

 

浅間山麓では、キビタキほど*3ではありませんが、オオルリにもあちこちで出会います。群れは作らず、一定の距離をおいて、なわばりを主張する深い青のオスが周囲を見張っています。この様子は、ここで公開している「電線でさえずるオオルリ」にもよく表れています。幼鳥も多く見かけます(「オオルリ親子」参照)ので、浅間山麓のオオルリは安定した状況なのだと思います。

*1:ウィキペディア

*2:高橋東士著 「浅間高原の野鳥 バードウオッチングノート」による。

*3:キビタキはすこぶる多く、平地のスズメやヒヨドリくらいポピュラーに感じます。スズメのような大きな群れにも出会います。